フランス現代思想⑥
ジル・ドゥルーズ(1925-1995)、フェリックス・ガタリ(1930-1992)
1968年の五月革命以後の閉塞状況にあった若い世代に影響を与え、構造主義からポスト構造主義への転換を遂行した
「アンチ・エディプス的であること」←若者から支持
:フロイト(エディプス・コンプレックス)やラカンは、欲望の自由な流れを家族という枠組みに閉じ込め、 多様な可能性を摘み取ってしまうとして批判
統合を目指すパラノイア ⇔ 差異化する分裂症(スキゾフレニー)
定住的 ⇔ 遊牧的(ノマド的)
欲望する諸機械(人間≒欲望≒諸機械)
ドゥルーズ=ガタリの思想=欲望を全面的に肯定する思想
欲望=多様な方向へ流れる=規制(コード化)できない=脱コード的
ドゥルーズ=ガタリ「欲望を規制する秩序があれば、欲望はそれを破壊するだろう。欲望は本質的に革命的である。」
リゾームと欲望のパラドックス
※リゾーム(根茎)=多様性と非等質性を原理とする「非中心化システム」の比喩=スキゾ(分裂症)的でノマド(遊牧)的
⇔序列(中心化システム)=ツリー(樹木)
ツリーを拒否し、多様な方向へ広がり多様なかたちで連結するリゾームを評価した
☆しかし、「リゾーム的に広がる欲望がなぜ自分自身を抑圧することになるのか」という問いに対して明確な答えを出すことができなかった